結論としては、何かApple Watchでする明確な目的がある人間は買うべきだし、それを見出せない人は買うべきではないと思う。
今から10年ほど前、初代Apple Watchが出てスタイリッシュで格好いいという感想を覚えたのは鮮明に覚えている。しかし、現実はそんなに甘くはなかった。
なぜ、私がApple Watchを日常使いするのをやめたのかを箇条書き形式でまとめていきたい。あくまで、私の用途を通じての感想であるので悪しからず。
まず、逆になんでApple Watchを買おうと思ったのかから見ていきたい。
なぜ Apple Watch を買おうと思ったのか
当時、私はWindowsに耐えられなくなったことによってmacOSに乗り換えた。それに付随して、スマホをiPhoneに変えた。更にそれに付随して(調子に乗って)Apple Watchを買ったというのが経緯である。
要は、何か格好いいから買った(使い方は後から考える)というのが本音である。これでは使わなくなるだけで、この製品は何か「明確な」目的を持って買わなければならないとつくづく思う。
なぜ Apple Watch をやめたのか
Apple Watch は充電がとても必要
そして、電池が全然持たないのである。(SEとかいう一番安いやつ使ってるんだから仕方ないだろと言われればそうであるが、公称値を参照するとApple Watch Series 10でもほぼ変わらないらしい 1)
追い討ちをかけるかの如く、元からそこそこしか持たなかったのに経年劣化でとうとう1日も持たなくなってしまった。もう日常使いができるかと言われたらそんなことはないし、買い替える気力もないのが正直な本音。
それに関連して、睡眠トラッカー的な使い方が全くできないのである。基本的な1日のサイクルとしては、睡眠時間に充電して、活動時間にその充電を使うというものである。
そのため、睡眠時間につけっぱなしにすることができない。(逆に寝落ちとかして、つけっぱなしで寝た時には次の日は全く使えない)
これは勿体無い。
Apple Watch の充電コネクタは独自企画
Apple Watchの充電にはTypeCもlightningも使えないのである。そう、このよく分からない充電器を使う必要がある。
そして、旅行などで家に帰らないときにはこの充電器を持ち運ぶ必要が出てくるわけである。ただでさえ多いケーブルが更に増えてしまうのはデメリットと言わざるを得ないだろう。
Apple Watch の画面は小さくてタッチ操作が難しい
画面は小さい。それは、指一本で画面を半分覆い被せられる程度に小さい。いくらWatch OSのUIが最適化されているとはいえ、物理的な制約には抗えない。
まず、パスコードの解除の際は、2回に1回は押し間違えて不快感を催す。
そして、スマホのタッチ操作の快適性に慣れていると、Apple Watchのタッチ操作のしにくさにおいては度肝を抜かれる。特に、スワイプ操作の反応が悪い。画面端がカーブを描いているからだろうか。
Apple Watch で電子決済は使わない
(長期的には)使いません。私も最初は興味本位で使っていましたが。
日本人の右利きの割合は88.5% 2 である。つまり、腕時計を付けるのが左側の人間が大多数を占める。
そもそも、社会は右利きが前提に作られている。駅の改札で交通系ICをかざすのは進行方向に対して右側。コンビニでも右側に電子決済の機器が設置されていることが多いように感じる。
そして、左側にApple Watchをつけていると何が起こるかは想像に難しくない。なぜか、腕をクロスする羽目になる。
(男性の場合だけであるが、)ポケットから右手でスマホを取り出してササっと決済してください。